サトウキビ生まれの環境に優しい素材「バガス」
2023.11.22
バガスとは
バガスとは、サトウキビを圧縮したあとの絞りカスのことです。
砂糖を作るためにサトウキビから糖汁を絞り取り、あとに排出される大量の茎や葉などの繊維質をバガスと呼んでいます。
サトウキビは世界中で栽培されており、年間約12億トン生産されるサトウキビから約1億トンも発生していると言われています。
バガスは、通常、廃棄物として処理されますが、このバガスから繊維を取り出すことで、バガスパルプとして再利用することができます。
バガスの再利用は、紙の原料である森林資源の消費抑制に繋がるため、Co2削減に貢献できます。
バガス容器とは
バガス容器は、バガスをバイオマスとして活用したエコ容器です。
廃棄されていたバガスを有効活用することでプラスチック容器の削減につながり、環境への負荷を抑えた循環型社会の実現に
少しでも近づくことができると期待されています。
植物由来なので使用後にごみとして破棄しても生態系に悪影響を与えません。
バガスペーパーとは
一般的に紙の原料であるパルプは木材=木から作られますが、バガスからもパルプを作ることができます。
製糖工場とバガスパルプ製造工場は通常隣接して建設されており、木材をはじめとする他の原料のような伐採〜工場までの
運搬エネルギーがかかりません。
そのためCo2の削減量も相当な量にのぼるといわれています。